「転職することに罪悪感がある」
「胸が痛んで転職活動に励むことができない」
転職をすることに対して罪悪感を抱える方は大勢います。罪悪感を抱えることは不自然ではなく、ある意味“当たり前”であるとも言えます。とはいえ、罪悪感を抱えたままでは転職活動に集中できない方も多いでしょう。
この記事では、転職することに対して罪悪感を抱えてしまう方へ、罪悪感と共存していくコツをご紹介します。

- 案内人
『退職希望者』と『退職代行業者』の懸け橋になることを目標に本プロジェクトを立ち上げる。自分たちの退職時の経験から悩みに寄り添い、安心して利用できる退職代行業者のみを紹介する。

転職=裏切りだと思ってない?
転職=裏切りではありません。
ですが、転職=裏切りだと考えてしまう方が多い現状にあります。また、転職を伝えると会社側から「裏切りだ」という言葉を投げかけられるケースもあるでしょう。これは、社会的に転職=裏切りだというイメージが浸透してしまっていることが大きな原因だと言えます。
就職・転職は自由に選択ができる
何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
日本国憲法代22条
日本国憲法では、このように職業選択の自由が掲げられています。転職をしたいと思うのであれば、それは労働者の自由であるため、会社が引き留める権利はないのです。
今の会社が、一生雇い続けてくれる保証がどこにもないように、自分自身がその会社で一生働き続ける保証もありません。転職をしたいと考える自身の意思を尊重してあげましょう。
あなたの退職で会社が倒産するわけではない
会社は社員1人が退職したくらいで倒産することはありません。例え、突然に会社を去ったとしても、同じように会社は回ります。会社や現場の負担を考えるのは会社の責任です。「自分が抜けたら会社が回らないのではないか」と過剰に心配になってしまいますが問題ありません。
ですが転職をすることで忙しくなる社員はいることは確かです。全く罪悪感を持つ必要はないと言い切ることはできません。後任の社員に感謝をする気持ちは重要です。
しかし、ここで伝えたいのは、忙しい社員の負担を考えるのは退職する労働者の仕事ではないということです。自分自身の将来に向かって進んでいくことを考えましょう。
転職はあなただけが考えているのではない
転職はあなただけが考えているのではありません。「転職を考えている自分はダメだ。裏切り者だ。」と自責の念に駆られている方は、ぜひSNSを覗いてみて下さい。
転職を考えている人は大勢います。同僚や部下だけでなく、上司も同じ人間です。転職を考えることもあるでしょう。
「私は裏切り者だ」と自分自身を責め立てる必要はありません。会社もある程度、社員が出入りすることは想定しています。転職でなくても、病気や家庭の事情でいきなり退職者が出ることはよくある話です。
社員の転職に対応できない会社は、そもそも会社の体制がおかしいのです。
転職に嫌味を吐く会社は辞めて正解
転職をすることに対して嫌味を投げかけられた経験がある方もいるでしょう。そもそも、去っていく人に対して思いやりを持つ会社が少ないことが現状です。悲しいですが退職者に思いやりを持つことができる会社なら、転職を検討する方は少ないでしょう。
会社は会社自体の利益を重視するので、「どこに行っても同じだ」「転職するなんて裏切り者だ」といった心無い言葉を投げかけます。そんな会社に対して罪悪感を持つ必要はありません。罪悪感を持つということは会社の心配をする・思いやるということです。
会社は思いやりを返してくれないのに、会社の心配をするなんて勿体ないことです。会社の心配をするよりも先に、自分自身の心配をしてあげる方がよっぽど効率的ではないでしょうか。
転職に罪悪感を抱える人は多い
転職に罪悪感を持つ方は大勢います。その理由として以下の3つが挙げられます。
- 人手不足な職場への罪悪感
- 職場の人に嫌味をかけられた
- 嘘をついてしまった
それぞれを詳しく解説していきましょう。
人手不足な職場への罪悪感
職場が人手不足な状態で転職をすることに罪悪感を持つ方は多いでしょう。転職することで社員の仕事が増えることが目に見えるからです。しかし、前述したように、会社の人手不足を過剰に心配する必要はありません。
会社の人員配置や体制は会社が考えるべきことです。社員の転職で仕事が回らなくなるような会社は、そもそもの人員配置に問題があります。もちろん、後任との引継ぎなど責任を持って行わなけれないけないことはありますが、転職をすること自体に罪悪感を持つ必要はありません。
職場の人に嫌味をかけられた
前述したように、転職をすることに対して嫌味を言ってくる方もいます。転職をすることだけでも罪悪感を抱えているのに、更に嫌味を言われることによってその思いが大きくなってしまうこともあるでしょう。
先ほども解説したように、転職することに対して嫌味を言ってくるような会社に罪悪感や思いやりを持つ必要はありません。「もう二度と会うことはないだろう」程度の軽い気持ちでいれば大丈夫です。
転職をして、新しい人が入ってこれば転職者の話題が出ることも無くなります。社員の転職は会社にとって“その程度のもの”です。過剰に罪悪感を抱え、不安に思うメリットはありません。
嘘をついてしまった
転職をすることを隠して会社を退職した方や、転職活動のために嘘をついて会社を休んだ方などもいます。そういった方たちは罪悪感を抱えやすいでしょう。嘘をつくことに罪悪感を抱えてしまう方は多いですが、自分を守るための嘘であれば不安に思う必要はないのではないでしょうか。
前述したように、人には職業選択の自由という権利があります。転職活動もできずに、我慢して会社で働き続ける人生は、いつか後悔するときが来るでしょう。自分に正直に、自分の選択を信じて進んでみて下さい。
もちろん、本来であれば嘘をつくことは良くないです。双方にとって不利益となります。後々のトラブルなども考えるのであれば嘘をつかずに転職を正直に伝えること、退職後に転職活動を進めることなどを検討すると良いでしょう。
罪悪感と共存していくには?
罪悪感はどうしても感じてしまうものです。では、その罪悪感と上手く付き合っていくにはどうすればいいのでしょうか。ここからは罪悪感と共存していくための2つのコツをご紹介します。
1.転職理由を振り返る
罪悪感を持ってしまうことは必ずしも悪いことではありません。しかし、過剰な罪悪感によって転職を諦めてしまっては意味がありません。なぜ転職活動をしようとしたのか、その理由を振り返ってみましょう。
転職活動をしたい!と思ったのであれば、必ず理由はあります。罪悪感で流されてしまうのではなく、本当に自分にとって良い選択とは何なのかとイメージすると良いでしょう。
2.自分ファーストを意識する
転職活動においては、会社への罪悪感を一度忘れ、自分ファーストでいることが重要です。満足できる転職先を見つけるためにも、会社への罪悪感は押し込めましょう。
毎日、自分に言い聞かせてみるとよいでしょう。また、SNSなどを通して転職活動にポジティブな方の意見を見ることもおすすめです。転職に成功した方の意見などを聞くと罪悪感と上手く付き合いながら転職活動に励むこともできます。
罪悪感と上手く付き合って素敵な転職を
転職することに対して罪悪感を抱えてしまう方は大勢います。しかし、その罪悪感を押し込めて転職に成功した方も大勢います。転職を成功させる秘訣は罪悪感と上手く付き合っていくことです。会社への思いやりを持つことができる点は大きな長所です。きっと自分自身を思いやることもできるでしょう。
罪悪感と上手く付き合いながら、素敵な転職を手に入れて下さい。