退職代行の成功率は100％じゃない！？主な失敗5選と予防策4選

会社を辞めるのはなかなか言いにくいことであり、そうした理由から退職代行を利用して辞める方もいます。ただ、これから使う方にとっては本当に利用すれば辞められるのか不安な方もいることでしょう。

そこで今回は、これからの方がぜひ知っておきたい退職代行での失敗や予防策などについて紹介します。失敗すること無く会社を辞めたい方やどのような失敗があるのか知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

退職代行すれば確実に退職できるわけではない

「100％辞められそうだから退職代行を利用する！」と思っている方がいるかもしれませんが、残念ながら違います。業者の実力や会社の対応によって失敗してしまうこともあり、注意が必要です。もちろん、退職代行に依頼して辞められた方もいるので、利用する意味が無いわけではありません。

退職代行での主な失敗

退職代行を利用した上での失敗とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。ここでは、主な失敗として5つピックアップして紹介します。

失敗①会社側の顧問弁護士が来て辞められなかった

退職代行業者に依頼すると、場合によっては会社側との顧問弁護士が登場して話し合うケースがあります。「顧問弁護士がいても退職できるのでは？」と思う方がいるかもしれませんが、業者によっては会社間の交渉ができません。結果として退職できずにそのまま残り続けてしまいます。

失敗②賃金の未払い問題まで対応してもらえなった

退職代行業者に依頼したい方の中には、賃金の未払い問題や残業代問題も解決してもらいたい方もいることでしょう。ただこれも業者によってできないケースがあるため、「退職できたけど未払いの件はそのままにされた…」という問題を残してしまいます。

失敗③退職届に不備があった

退職する上では、退職届を作成しなければなりません。ただ、きちんと書かなければ受け取ってもらえない恐れがあります。ただ、日頃忙しい方にとってはきちんと書く時間が無く上に、どうやって書けば良いのか分かりません。

「退職代行に書いてもらおう！」と思うかもしれませんが、残念ながら一部の業者しか対応してくれないため、断られてしまう恐れがあります。

失敗④退職後の手続きで不備があった

無事に退職できたとしても、それで終わりではありません。年金や保険の手続きをしなければならず、その中には期限が決められているものも。また、書類不備があれば提出しても断れてしまう恐れがあります。ただし、退職後1日以上の間が開かない場合は、問題ありません。

失敗⑤予想以上に費用がかかった

退職代行は、どの業者も似たような料金ではありません。2万円ほどで依頼してくれるところもあれば10万円もかかってしまうところもあり、きちんと調べなかった場合は「予想以上に費用がかかってしまった…」と後悔してしまうでしょう。

可能性は低い！？退職代行で勘違いされやすいリスク

退職代行は近年広がったサービスということもあり、可能性が低いにも関わらず広がっている失敗があります。一体それはどのようなものなのでしょうか。

「退職代行を使ったら懲戒解雇されそうで…」

結論を先に述べると、退職代行を利用した影響で懲戒解雇になることはほとんどありません。そもそも、懲戒解雇は会社の秩序を乱すほど重大なことをした場合に用いられるもので、業務上横領や無断欠勤、セクハラ・パワハラなどが当てはまります。退職代行の利用は会社の秩序を乱すほどの行為ではないため、懲戒解雇に怯えなくても問題ありません。

「退職代行を使うと転職が難しくなりそう…」

退職代行の利用は他の会社に知れ渡ることは無いため、転職活動も問題なく行えます。そもそも、転職活動する上で会社が気になるのは、退職方法ではなく退職した理由です。「スキルアップのため」といった理由があれば、転職先も前向きにあなたのことを考えてくれるでしょう。

もし仮に退職代行がバレたとしても、きちんと利用した理由を説明すれば問題ありません。「退職したかったが、上司が受け付けてくれなかった」のような理由があれば、転職先も納得してくれるでしょう。

「退職代行がバレたらいじめられそうで…」

そもそも、いじめやパワハラなどは犯罪になりやすい行為であり、民事事件として裁判に損害賠償請求することもできます。また、退職代行によっていじめやパワハラが起きたケースはほとんどありません。ただ、仮にパワハラやいじめにあった際は弁護士や各企業の労働組合に相談しましょう。

退職代行で失敗する原因とは？

ここまで退職代行における失敗を紹介してきましたが、その原因としては主に4つ挙げられます。

原因①適当に調べて決めた

退職代行業者は数多くあるため、どれが良いのか迷う方もいることでしょう。各業者によって料金や特徴が異なるのでしっかりと調べる必要があり、なんとなくで決めてしまうのはNGです。もし適当に調べて決めてしまった場合、自分がしてほしかったことまでしてもらえなかったり、予想以上に費用がかかってしまったりなどの失敗に見舞われてしまう恐れがあります。

原因②民間企業の退職代行に依頼してしまった

民間企業の退職代行は、他の業者よりも可能な範囲が限られています。そのため、思うように行動してもらえず、しまいには失敗してしまう場合もあります。数多くの退職代行業者があるとはいえ、これから探すのであれば、まずは民間企業じゃないかどうかチェックしましょう。

原因③評判をチェックしていなかった

口コミや評判は、退職代行業者を選ぶ上で大切なポイント。どれだけ公式サイトに魅力的なキーワードが書かれていたとしても、内容がともなっていなければ意味がありません。特にトラブルや失敗が多い業者に関しては、低評価の声がいくつか挙がっています。

原因④全て退職代行に任せればOKと思っていた

上記でも紹介しましたが、退職代行業者だからといってすべて対応してくれるわけではありません。例えば、裁判の代理人や退職届の代理作成などは弁護士しか行えない行為です。どの業者もできるわけではないため、自分が退職代行に何を求めているのか把握した上で選ぶと良いでしょう。

退職代行で失敗しないためのポイント

どんな方であれ、退職代行を利用するならば失敗せずスムーズに勧めたいですよね。そこで最後に、失敗せずに退職代行を利用して会社を辞めるポイントを4つ紹介します。

ポイント①口コミや評判が良いかどうか見る

上記でも紹介したように、口コミや評判は退職代行業者を選ぶ上で大切なことです。公式サイトには記載されていないような情報が紹介されていることもあり、さらに深く業者の情報を入手できます。なお、口コミや評判はSNSや匿名掲示板などに掲載されているため、気になる業者がいる場合はぜひ調べてみましょう。

ポイント②民間企業・合同労働組合・弁護士の違いを知っておく

退職代行業者は、大きく分けると民間企業・合同労働組合・弁護士となります。それぞれ可能な範囲や相場が異なっており、予算や目的に応じて選ぶことで失敗を減らせます。具体的な違いやおすすめの退職代行業者に関しては以下の記事で紹介されているため、気になる方はクリックしてみてください。

おすすめの退職代行業者ランキング！安心して利用できる業者を厳選！！

ポイント③料金を比較する

料金は各業者で異なっているため、複数社を比較しながら決めてみるのもおすすめです。比較してみることで、「なぜその料金設定なのか？」ということが把握でき、各社の特徴が見えてきます。人によっては予算に合わせて選びたい方もいるため、料金比較も忘れずに行いましょう。

ポイント④相談でできる限り不安なことを解消する

具体的な流れや料金設定に関しては、直接業者に聞いてみるのがおすすめです。業者によっては無料相談を設けているため、気軽に気になることを相談できます。どうしてもお金がかかってしまうことだからこそ、先にできる限りの不安を解消した上で依頼するかどうか決めてみましょう。

退職代行での失敗は必ず防ごう！

退職代行に依頼すれば全て解決というわけではなく、場合によっては失敗することもあります。だからこそ、この記事を通じて失敗しないための対策を知り、自分にあった優良の退職代行業者を見つけてもらえれば幸いです。