退職の悩み

仕事を辞める6つの手順|トラブルなく退職するためのコツを解説

「仕事を辞めたいけど方法や手順が分からない」

「できるだけトラブルを避けて退職したい」

会社を辞める際の手順や用意すべきこと、トラブルなく退職する方法を理解している方は少ないでしょう。しかし、会社を辞める流れや手順を理解しておかないと、思わぬトラブルや不利な退職となってしまうケースがあります。

この記事では、会社を辞める前に知っておきたい手順やトラブルを避けるためのコツをご紹介します。会社を辞めることを決めた方や迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

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退職代行マイスター 
鈴木拓海

『退職希望者』と『退職代行業者』の懸け橋になることを目標に本プロジェクトを立ち上げる。自分たちの退職時の経験から悩みに寄り添い、安心して利用できる退職代行業者のみを紹介する。

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仕事を辞める手順を知らないと損をする!

会社を辞めようと考えている方のなかには、感情面が先立ってしまっているケースが多いのではないでしょうか。

「上司や職場の人との関係性が悪い」「長時間の残業やパワハラに耐えられない」「精神的に参ってしまった」など理由は様々ですが、とにかく辞めたい!という気持ちが先行してしまい、勢いで会社を辞めてしまう人も多いのです。

しかし、勢いで会社を辞めてしまうと本来行うべき手順を放り投げてしまうことから、不利な退職になってしまうケースもあります。会社を辞める際は冷静に、その手順を理解しておくことが重要です。

損なく退職できるように、仕事を辞める際に必要な手順を知っておきましょう。

仕事を辞める6つの手順

仕事を辞める場合、主に6つの手順を踏む必要があります。ここからは、6つの手順をそれぞれ詳しく解説していきましょう。

手順1.退職の決意・理由の明確化

「会社を辞めたいな…」「辞めようかな…」という曖昧な気持ちが、「会社を辞めよう!」という決意に変わったなら、まずは仕事を辞めるための手順を知りましょう。初めに取り組んでおくべきことは退職理由の明確化です。

前述したように、仕事を辞めようと決意する場合、少なからず感情面が先立ってしまうケースがあります。「上司にイライラしたからもう辞めてやる!」「明日から仕事へは行きたくない!」そのように感情的な退職の意思が浮かんできた場合は、まず一歩立ち止まって『本当に仕事を辞めたいのか?』と自身に問いましょう。

明確な理由があって辞めても後悔しないという自信があるなら、次のステップへ進むことをおすすめします。感情にのせた勢いで会社を辞めてしまった場合、辞めたことを後悔する方は非常に多いです。

できるだけ冷静に退職すべきかどうかを判断することがベターと言えるでしょう。また、なぜ退職をするのかという理由を明確にしておくと、今後の流れがスムーズになり決意の揺らぎも避けることができます。

手順2.退職意向の伝言・交渉

退職を決意し明確な理由を整理できたら、次は退職意向を上司に伝えます。できるだけ早い段階で、直属の上司に退職意向を伝達しましょう。場合によっては面談などで詳しい退職動機などについて話す機会が設けられることもあります。

また、この時点で退職時期や具体的な退職日を決定します。今後、転職などで退職すべき日程が決まっている方はその旨を上司に伝えましょう。

特に急ぎでない方、早く辞めたいけど今後の予定は決まっていない方などは、上司と話し合いながら退職日を決定します。予め退職希望日を計画しておくと話がスムーズに進むため、おすすめです。

退職日は明確に決定しておきましょう。曖昧なままにしておくとズルズル退職できないケースもあるため注意が必要です。上司との間で〇月〇日に退職する!と共有しておくことが重要です。

手順3.退職願の提出

退職願は必ず提出しなければならないわけではありませんが、お互いが退職について合意したことを残しておくためにも、作成しておくことがベストです。退職願は退職の取り付けや申し出のために提出する書類です。

実際に退職が確定した場合には退職届を再度提出しなければならないこともあるため、上司に確認しておきましょう。また、役職がある方や公務員の方は辞表を提出しなければならないので、その点も注意が必要です。

4.後任への引継ぎ

退職日や退職時期が確定した後は、後任への引継ぎを行います。

退職まで一定の期間がある場合はゆっくり進めることができますが、退職日が近々に決まってしまったときのために予め引継ぎ事項を書面にまとめておくと良いでしょう。

仕事を辞める日までに後任が確定しないケースもありますので、書面にまとめておくと安心です。

手順5.社内外への退職挨拶

社内への挨拶はもちろんですが、自身で担当していた取引先への退職挨拶なども忘れないようにしましょう。社外の方への挨拶メールは、上司にも相談しつつ作成することが重要です。

会社に属している以上組織の人間なので、勝手に退職メールを送ってしまわないことを意識しましょう。また、社内でも同部署の方以外にお世話になった部署へは挨拶に出向いておくことがベターです。

特に退職後もやり取りが必要となる総務部や人事部とはできるだけ良好な関係を保っておくことがおすすめです。

手順6.有給消化・買取

有給休暇が残っている場合は、上司と相談の上で消化しておく必要があります。有給消化方法としては、退職までの時期に消化してしまう方法と、最終出社日以降に消化してしまう方法があります。

会社との相談の上決定する事項なので、有給休暇がどれくらい残っているかを調べておくと良いでしょう。原則として有給買取を行うことはできないと法律で定められていますが、退職時などの例外もあります。

万が一、会社側から有給買取をさせてほしいと依頼があれば、有給消化ではなく有給買取で退職をすることとなります。しかし、労働者側から有給買取をしてほしいと依頼することはできないため注意が必要です。

有給消化や買取が終わり、退職日を迎えれば晴れて退職完了です。

仕事を辞める時の準備物/受取物一覧

ここからは仕事を辞める際に用意しておきたいものや、会社から受け取らなければいけない書類などを表でご紹介します。チェックリストとして確認して下さい。

仕事を辞める時の準備物概要
引継ぎをまとめた書面退職後後任の方へ渡す引継ぎ事項
会社から借りていた備品制服・名札・名刺・マニュアルなど
※制服はクリーニングをするのが一般的
退職届等退職願・退職届または辞表
退職所得の受給に関する申告書会社を退職して退職金を受け取る際、
退職前に会社へ提出する申告書
仕事を辞める時に受け取る物概要
雇用保険被保険者証雇用保険の加入者であることを証明する書類
転職先企業へ提出する必要がある
離職票退職を証明する書類
失業給付の手続時にハローワークへ提出する。
退職後10日以内に受け取る
源泉徴収票年末調整の際に必要
転職先で提出を求められるケースが多い
自身での確定申告でも必要
年金手帳会社に提出しているケースが多いので、
提出している場合は返却してもらう

一般的な準備物や受取物は上記の通りです。返却物などは会社とのトラブルの原因にも繋がりますので、上司に確認を取っておくと安心です。返却すべきものはキレイな状態で返却するように意識しておきましょう。

仕事を辞める上でのトラブルと対処法

仕事を辞める上で起こり得るトラブルに不安を感じる方も多いでしょう。

ここでは、仕事を辞める際に起こり得るトラブルと、その対処法として困ったときに頼れる機関をご紹介します。万が一トラブルが生じた時のためにチェックしておきましょう。

起こり得るトラブル

退職時に起こり得るトラブルとして、以下のようなケースが多いでしょう。

  • パワハラが怖くて退職を言い出せない
  • 強い引き留めにあう
  • 退職意向を無視される
  • 損害賠償請求をすると脅される
  • 有給消化や有給買取を認めてもらえない
  • 退職金を支払ってもらえない

仕事を辞める際に起こり得るトラブルは様々です。特に、損害賠償請求や退職拒否、有給消化を認めて貰えないといったトラブルは避けたいものです。

しかし、自分自身がいくら留意していてもトラブルが生じるケースは起こり得ます。万が一トラブルが起こった際、どのように対応すべきかを理解しておくことがおすすめです。

困ったときに頼れる機関

前述したようなトラブルが生じた際、頼ることのできる機関をご紹介します。

  • 労働基準監督署:「総合労働相談コーナー」にて電話や対面で会社の退職に関する様々な相談をすることができます。有給消化や未払い残業代などのトラブルについても情報提供を受けることが可能です。
  • 法テラス:国が設立している法的トラブルの総合案内所です。法律相談自体は無料で受けることができます。その後弁護士等に依頼をする場合は費用が発生します。

退職意向を言い出せない・トラブルが不安でなかなか仕事を辞められない方は退職代行の利用がおすすめです。安全でスムーズかつストレスなく退職をすることができます。退職代行に関しては以下の記事も併せてチェックして下さい。

初心者ガイド
退職代行初心者ガイド 退職代行を利用するのってとても不安ですよね。 その不安はあなただけではありません。退職代行を利用されるほとんどの方は、不安で胸が...

円満退職を目指すためのポイント

できるだけ他の機関に頼ることなく円満退職を目指したいという方も多いでしょう。ここでは、円満退職を目指すためのポイントを3つご紹介します。

退職を決意した時点で、3つのポイントを意識しておけば円満退職を迎えることができる可能性も高まりますのでチェックしておきましょう。

point1.就業規則の把握

就業規則には、「退職意向を2ヵ月前・3ヵ月前までに伝えましょう」といった規定がされていることが多いです。

法的には、退職意向の伝言は2週間前までにという規定がなされているため、就業規則自体は法的効力を持ちません。あくまでも会社のルールとして記載されています。

しかし、会社のルールはできるだけ守っておくことがおすすめです。退職を決意した際、就業規則には何か月前までに伝えなさいと記載されているのかを確認し、できるだけ就業規則に則った退職スケジュールを立てましょう。

もちろん、急ぎの予定や今すぐ会社を辞めたいという方は法律の規定で2週間後の退職でも構いません。しかし、会社にとっては大きな痛手となってしまうことを理解しておくことが大切です。

point2.退職する時期

退職する時期の選定も重要なポイントです。例えば、会社の繁忙期などは猫の手も借りたいくらい忙しいという会社の場合、繁忙期の退職を避けることがベターです。

会社とできる可能円満な関係を維持しながら辞めたいのであれば、会社が嫌がることをできるだけ避けることが大切となります。繫忙期を避けて退職スケジュールを立てるなど、退職時期を意識しておくことがおすすめです。

しかし、なかには会社の都合ばかり考えてられない!という方もいるでしょう。そんな状況であれば、退職時期を気にする必要はありません。繫忙期中の退職など関しては以下の記事で詳しく解説しています。

繫忙期でも退職は可能!自主退職で起こり得るリスクとは? 「繁忙期だけど退職したい」 「繫忙期の退職はリスクがある?」 会社によっては繁忙期や閑散期の差が顕著に出る場合が多く、繁忙...

point3.退職までは業務をしっかりこなす

会社を辞めることが決まったからと、通常の業務に身が入らずだらけてしまう方もいます。しかし、いくら辞めていく人間だからと言っても、仕事をきちんとこなしてもらわないと会社側の負担となってしまいます。

退職が決まっても、退職日まではしっかりと業務をこなしましょう。むしろいつもより頑張るくらいの方が、会社への印象は良いと言えます。

無理をする必要はありませんが、円満退職を目指すために仕事はきちんとこなすことを意識しておきましょう。

仕事を辞める手順が分かれば退職もラクになる!

この記事では仕事を辞める手順や円満退職のためのコツなどを解説しました。仕事を辞めることに対してネガティブなイメージを抱いてしまう方は多いですが、そんなことはありません。

仕事を辞めて新しいスタートに踏み出すことはあなたにとっておめでたい出来事です。トラブルや問題に不安を感じるかもしれませんが、この記事を参考にスムーズな退職手続きを進めましょう。

円満退職のコツも意識してみて下さい!退職代行マイスターでは、この記事の中でも少し触れた退職代行業者に関しての情報を発信しています。興味のある方はぜひ以下の記事もチェックして下さい!

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