「疲れたから仕事を辞めたい」
「疲れたって理由で仕事を辞めるのって無責任なの?」
疲れたから仕事を辞めたいと考えている方は多いのではないでしょうか。しかし、世間では疲れるのは当たり前、そんなことで辞めるのは無責任だというような風潮があることで、なかなか辞める勇気が出ない方もいます
。この記事では、「疲れたから仕事を辞める」ことに対する考え方や、疲れたときに取るべき行動について詳しく解説します。ぜひチェックして下さい。

- 案内人
『退職希望者』と『退職代行業者』の懸け橋になることを目標に本プロジェクトを立ち上げる。自分たちの退職時の経験から悩みに寄り添い、安心して利用できる退職代行業者のみを紹介する。

「仕事に疲れた」は心身からのSOS
仕事に疲れたからといって辞めるべきではないという意見が目立つことから、疲れたから仕事を辞める=悪いことだと感じてしまう方も多いでしょう。しかし、疲れたから仕事を辞めることは悪いことではありません。むしろ自身のSOSに耳を傾ける重要な行動です。
仕事に疲れたから辞めたいと考えている方は、意外にも大勢います。養命酒製造株式会社が調査した「東京で働くビジネスパーソンの疲れの実態に関する調査 2018」では、東京で働くビジネスパーソンの約8割が疲れを実感していることが分かっています。
また、SNSを見ていても、疲れたことで仕事を辞めてしまおうと考えてしまう方は非常に多いのです。
仕事に疲れているのに働き続けることは大きなリスクを背負う行為です。詳しくは次項で解説していきますが、無理に働き続けることで大きなデメリットを受けるケースも少なくありません。
疲れたまま働き続ける3つのリスク
仕事に疲れたまま働き続けることには3つのリスクが潜んでいます。このリスクを理解していない人は、「疲れたくらいで仕事を辞めるな」「無責任だ」などと言うかもしれません。
しかし、リスクを理解していれば疲れている状態がどれだけ危ないのかを理解することができます。ここでいう「疲れた」という状態は一時的なものではありません。
1日休んでも疲れが取れない、ずっと疲れを抱えていて精神的に辛い状況を指します。もし、ここいう「疲れた」に当てはまる方は、ぜひ自身に起こりうるリスクを確認して下さい。
リスク1.仕事での悪循環を生む
慢性的に疲れた状態を抱える方は、仕事でも空回りし、ミスが増え、上手くいかないといった悪いコンディションに陥ってしまいます。ミスが増えると注意されることも増え、余計に疲れが溜まってしまうでしょう。
疲れたまま働き続けることによって、このような悪循環を繰り返すことに繋がってしまいます。悪循環から逃れられないことで、もっと最悪の事態に繋がるケースも多いのです。
リスク2.過度な行動に至ってしまう
仕事に疲れてしまうと、脳まで疲れ切ってしまい、適切な判断をすることが難しくなってしまいます。
前述したように、仕事上のミスに繋がってしまうことも多いですが、過度な行動に至ってしまうケースもあります。例えば、後先を考えず突然仕事を辞めてしまう、会社を無断でサボってしまうなどの行動です。
今後のことを考えると、このような突発的な行動はできるだけ避けたいものですが、脳が疲れ切ってしまうことで思考判断力が弱ってしまうため、このようなリスクに繋がってしまうのです。
リスク3.精神疾患の発生率が高まる
最も恐ろしいリスクが、精神疾患の発生率が高まることです。厚生労働省のHPでは、仕事上で生じる「適応障害」の発生原因について以下のように記載しています。
適応障害とは、ICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)によると「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されています。
ストレスとは「重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活上の出来事」です。ストレス因は、個人レベルから災害など地域社会を巻き込むようなレベルまで様々です。適応障害と診断されても、5年後には40%以上の人がうつ病などの診断名に変更されています。つまり、適応障害は実はその後の重篤な病気の前段階の可能性もあるといえます。
厚生労働省
仕事に疲れた状態で働き続けることは重大なストレスが掛かります。身体にストレスが掛かり続けていることによって適応障害などの精神疾患を発生することに繋がってしまうのです。
また、適応障害はうつ病などのさらに重篤な精神疾患に移行するケースも少なくありません。自身の身体を守るためにも、「疲れ」という身体のSOSにきちんと耳を傾けることが重要なのです。
疲れが出始めたら!辞める前にできる対処法
ここからは、「疲れたから仕事を辞めたい」と考えてる方に向けて、辞める前にできる対処法をご紹介します。
辞める前に対処法を講じておくことで、働き続けることができるケースもあります。ぜひ、チェックして下さい。
1.自宅は完全にリラックスできる空間へ
自宅に帰ってまで仕事をしていませんか?会社で終わらなかった仕事を自宅に持ち帰る方は多いでしょう。
しかし、自宅と会社の区別がつかなくなることで自宅で疲れを癒すことができなくなってしまいます。自宅はプライベートなリラックススペースとして整えておくことが重要です。
なかには在宅ワークやリモートワークなどで自宅で仕事を続けている方もいます。そういった方は、自宅の中で仕事をするスペースとリラックススペースを完全に区切ってしまいましょう。
自宅に一箇所でもリラックスできる空間を作ることができれば、効率的にストレス発散をすることができます。リラックススペースは自身の好きなものや、落ち着くものをたくさん置いておくと良いでしょう。
2.趣味を充実させてみる
休日は何となく一日が過ぎていくだけ…という方は多いのではないでしょうか。もちろん、それが自身のリラックス法だという方もいるかもしれません。
しかし、したいことがないから何となく休日を過ごしているという方は、趣味を充実させてみることがおすすめです。趣味を作ることで気持ちをリフレッシュさせることが可能です。
また、その趣味が身体を動かすものであれば、疲れを効率的に解消することにも繋がります。趣味をしているだけで笑顔になれる、元気になれるといった状態をつくり出すことで、適度なストレス発散を行うことができ慢性的に疲れてしまうことを防いでくれるのです。
3.おしゃべりでストレス発散
仕事のストレスを発散できる友人を持っておくことも重要です。人と話すだけでなんだか心が軽くなった…という経験はありませんか?
仕事で疲れてしまっても、友人に思う存分おしゃべりしたらスッキリした!という方は多いんです。もしも、たくさんおしゃべりができる友人や家族がいるのであれば、思う存分話を聞いてもらいましょう。
4.転職について考えてみる
「今すぐ辞める!」のではなく、いつか辞めるかもしれない…程度の気持ちで転職先を探してみることも一つの方法です。
なかには転職アプリをスマホに入れているだけで心が軽くなったという方もいるでしょう。具体的に転職先を探さずとも、転職してみようかな…と考えるだけでも心持は異なります。
仕事に疲れきってしまったらまずは休息
疲れてきたかな…?という状態から、完全に疲れをかかえてしまった方は、休息をすることを推奨します。
数日休むだけでは慢性的な疲れを癒すことは難しいです。かといって「休めないから」と働き続けることもよくありません。ここでは、有給休暇を取る方法と休職をする方法をご紹介します。
有給などでまとまった休みを取る
有給休暇が残っている方は、思い切ってまとまったお休みを取りましょう。最低でも3日は休息することがおすすめです。有給休暇を取得するのは気が引けるという方もいます。
しかし、自身の身体を大切にしなければ会社にもっと迷惑がかかってしまいます。有給休暇を取得することは労働者の権利です。遠慮せずにゆっくりと休息してみることがおすすめです。
休職を申請する
有給休暇程度では疲れを癒すことが難しいという方は、もしかすると精神疾患の兆候があるのかもしれません。
実際に心療内科等を受診してみると良いでしょう。長期間の休養が必要だと判断された場合には、会社によって休職を申請できるケースがあります。
心療内科と聞くと身構えしてしまいますが、話しを聞いてもらうだけでも構いません。まずは一度診てもらおうという軽い気持ちでも大丈夫なので、ぜひ勇気を出して受診してみましょう。
それでもダメなら計画的に仕事を辞めよう
もし、休息をとっても疲れが取れない、会社を辞めたい気持ちがなくならない場合は、計画的に仕事を辞める手続きを進めましょう。
会社との円満退職を考えると、退職の手順や流れを理解しておくことが重要です。仕事を辞めることを決意したら、ぜひ以下の記事もチェックして下さい。会社の辞め方や円満退職のコツを解説しています。

「今すぐ」辞めたいときは退職代行を活用!
もしも、よく考えたうえで「仕事を辞めたい」と考えるのであれば退職代行サービスの活用がおすすめです。退職代行は退職意向の代弁を任せることができます。
退職手続きがスムーズに進むケースが多く、場合によっては即日退職が可能です。退職代行を利用する場合は、会社との交渉が可能な労働組合運営の退職代行サービスがおすすめです。
退職代行サービスに関しては、以下の記事でも詳しく解説しているのでチェックして下さい!

身体からのサインは素直に受け取ることも大切!
「疲れた」と感じるのは身体からのSOSです。確かに働いていれば疲れることもあるでしょう。
しかし一時的な疲れではなく、継続的に疲れを感じるのであれば無理に働き続けることは大きなリスクとなります。身体のサインに耳を傾け、必要な対策を講じてあげましょう。
退職代行マイスターでは、記事の中でもご紹介した退職代行サービスに関して様々な情報を発信しています。興味のある方は、ぜひチェックして下さい!