退職につきもののお悩み「引き継ぎ業務」、実は退職代行サービスを利用すれば実質なしにすることができます。しかし何故退職代行なら引き継ぎしなくて済むのか、その点気になるところでしょう。そこで今回は退職代行と引き継ぎの関係、そして引き継ぎで注意すべきポイントについてみなさんにご紹介したいと思います。

- 案内人
『退職希望者』と『退職代行業者』の懸け橋になることを目標に本プロジェクトを立ち上げる。自分たちの退職時の経験から悩みに寄り添い、安心して利用できる退職代行業者のみを紹介する。

退職代行で「引き継ぎなし」で辞めることはできるの?
結論からお話すると、退職代行サービスで”実質”引き継ぎなしで辞めることは可能です。
そもそも労働者には退職の自由が認められていて、かつ退職時の引き継ぎ義務は定められていません(※)。そのため本来は退職代行の利用に関わらず、誰でも引き継ぎなしで会社を辞められるのです。
しかし会社で仕事をしていると、どうしても退職と引き継きはセットで考えられてしまいます。風潮としても引き継ぎのない退職は受け入れられているとは言い難いのが現状です。
そのため引き継きが完全0になるケースは少ないですが、退職代行はあなたの代わりに引き継ぎなしの希望を会社に掛けあうことも可能。出社して引き継ぐ必要がなくなるため、”実質引き継ぎなし”で退職が叶います。
後ほど引き継ぎ完全0でOKのケースもご紹介しますので、気になる方はぜひこのまま読み進めてください。
引き継ぎをした方が良いケース
退職代行サービスを利用すれば実質引き継ぎなしでも退職できるとはいえ、中にはしっかり引き継ぎすべきケースもあります。ではどんな時に引き継ぎ業務が必要なのか、それをここで確認していきましょう。
ケース1:会社の損失となる/就業規則に記されている
もしあなたが会社の一大プロジェクトを担っているなら、しっかり引き継ぎを行うべきといえるでしょう。
あなたの退職が会社の損失に直結してしまう場合、引き継ぎしないとトラブルに繋がる可能性大。大変かと思いますが、会社にとって重要なお仕事についてはきちんと引き継ぎをしておきましょう。
引き継ぎすべきか分からないという方は、就業規則を確認すると安心です。会社によっては「引き継ぎしなければ減給」など引き継ぎ義務に関する記載があるため、そうした場合にはご自身のためにも引き継ぎするのが得策でしょう。
ケース2:同僚との関係性
会社を辞めても同僚とは良好な関係のままでいたい…そんな方は引き継ぎしておくのがベストです。
先ほども少し触れたように、一般的に引き継ぎなしの退職は良しとされていません。引き継ぎのあるなしによって、知らないうちに同僚との間に壁ができてしまうことも考えられます。同僚との付き合いを続けるためには、引き継ぎをきちんと行っておきましょう。
ケース3:自分の気持ちの整理
退職代行サービスはあなたの代りに引き継きなしの希望を会社と交渉してくれますが、中には「自分でやれば良かった…」と後で後悔してしまう方もいます。退職してから後戻りはできませんし、なるべく心残りないように会社を後にする方がよいでしょう。
後任に直接引き継きを行いたいという意思がある方は、最後までお仕事をやり切ることをおすすめします。
引き継ぎをしなくても良いケース
引き継ぎすべきケースについて確認いただいたところで、今度は引き継ぎ完全0で良いケースについて紹介したいと思います。条件が合えば後は退職日を待つだけになるので、こちらもしっかりチェックしてみてくだい。
ケース1:業務が滞らない
あなたの他にも仕事に詳しい人がいる・すでに詳細なマニュアルがある場合、無理に引き継きせずとも問題ないでしょう。引き継ぎの目的はあくまで”後任者が作業するうえで困らないようにすること”ですから、業務に支障が出ない環境であれば引き継ぎする必要はないというわけです。
ケース2:仕事を完遂している
退職前に担当のお仕事が完遂するのであれば、引き継ぎを行う必要はないでしょう。ただ今後一切そのお仕事をしなくなるという保証がない場合には、念のため資料の隅に連絡先を残す・同僚にもしもの時の連絡先を伝えておくと丁寧です。
ケース3:会社と交渉&了承を得た
完全に引き継ぎ業務を0にする方法としてはもう1つ、会社と交渉し引き継ぎなしの了承を得るという方法もあります。労働組合や弁護士が運営する交渉可能な退職代行ならご自身でやり取りする必要はないため、依頼時に引き継ぎ不要にしてもらえるか相談してみてください。
ただこの手段は万一会社側に了承を得られなかった場合、引き継ぎ期間が短くなることにご注意を。
引き継ぎしないで退職するリスクやトラブル
実質引き継ぎなしで辞められる退職代行サービスですが、リスクも一切なし…は言い切れません。引き継ぎしなかった場合どんなことが起こり得るのか、それをここでしっかり確認しておきましょう。
例1:退職後に連絡がくる
引き継ぎなしの退職で1番起こり得るのは、辞めた後に会社から連絡がくることです。特に後任者が不慣れな内は、先輩の意見を聞くべく電話やメールがくる可能性が高くなります。
退職後の連絡に悩まされたくない方は、面倒でも分かりやすい引き継ぎ資料を作っておくことが1番といえるでしょう。
例2:顧客から直接連絡がくる
取引先に関する引き継ぎをしなかった場合、顧客からあなたに直接連絡がくることも考えられます。会社にかけて繋がらないのであれば、プライベートの連絡先に直接コンタクトするのも致し方ないことといえるでしょう。
退職後に顧客から連絡がくるのを避けるためには、退職前に取引先にあいさつしておくこと・後任へきちんと引き継ぐことが大切です。併せてプライベート用の連絡先は交換しないようにするという予防策も有効な手段でしょう。
例3:損害賠償を請求される
引き継ぎしなかったことで大きな損害が発生した場合、会社から損害賠償を請求される可能性もあります。実際裁判にもなっているトラブルのため(※)、引き継ぎなしにする際は注意する必要があるでしょう。
※参照:東京労務管理総合研究所『判例 退職時の引継ぎ不十分 賠償無効』
こうした予期せぬ事態を未然に防ぐためにも、最初から労働問題に強い退職代行に相談するのがおすすめです。万一の時もあなたに代わって会社と渡り合ってくれますから、引継ぎなしの退職も安心して任せられるでしょう。
退職代行を利用した場合の引き継ぎのタイミングやポイント
退職代行サービスを利用した場合、引き継ぎのタイミングも通常とは少し異なります。ここで利用時の引き継ぎに関するポイントを押さえて、上手に辞められるようにしましょう。
ポイント1:退職を決めたらすぐに準備
「退職代行になしの方向で交渉してもらうから…」と引き継ぎ業務を先延ばしにしていると、退職当日までに間に合わなくなるなんてことも。
サイボウズ社が運営するベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会の調査によると、引き継ぎにかかる時間は平均1週間という結果が出ています(※)。このように引き継ぎは時間がかかる作業ですから、辞めると決意したら早めに準備を済ませておき、余裕をもって退職できるようにしましょう。
※参照:財経新聞『7割の若手社員が引き継ぎに「不満」、何が問題なのか?』
ポイント2:「誰でも分かる」を意識する
先ほども少し触れましたが、引き継ぎの目的は”後任者が作業するうえで困らないようにすること”です。あなたがいない状態でも問題なく作業できるよう、誰でも分かるような引き継ぎ内容を意識しましょう。
図や具体例を用いた分かりやすい資料作りを心がけることはもちろん、可能であれば実際に作業している様子を後任に見せたり、退職前に打合せしておくのも良い方法です。
ポイント3:後任には念のため連絡先を伝えておく
どんなに分かりやすい資料を残しても、時には後任の手に負えない事態になるかも知れません。そんな時相談できるよう、後任者にはできればあなたの連絡先を伝えておくようにしましょう。
分かりやすい引き継ぎ資料があれば頻繁に連絡がくるはずはありませんし、あくまで念のための保険として連絡手段を残しておくと丁寧です。
退職代行を利用して辞めた方の口コミ
それではここで、実際に退職代行サービスで引き継ぎせず辞めた方の口コミをいくつかご紹介したいと思います。
ニチローの口コミ
LINEで依頼ができて銀行振込の場合は利用明細を写真で添付をしておくと即退職連絡を行うことができるのでスムーズに進むなど細かい説明も丁寧にしてくれて安心して任せることができました。その後はただ連絡を待っているだけだったので本当に楽でした。
SARABAの口コミ
対応スピードが非常に速かったです。また、退職代行SARABAの方から様々なアドバイスを持ち掛けてくださったことに感謝しました。後から追加請求がこないか心配でしたが、24,000円の料金で済んだので良かったです。
ガーディアンの口コミ
職場の人間関係が良好ではなかったので、退職の申し出や引き継ぎ業が面倒だと感じたことが一番大きな要因です。懸念していた面倒な作業がなく退職できたことがよかった。
ニコイチの口コミ
都心ではなくて地方に住んでいるため遠方からでも利用が出来たことは1番良かったです。また業務の引き継ぎなどもほとんどない状態で退職出来たことがとても嬉しくて安心できましたし説明が丁寧なところはしっかり社員教育しているんだなと思いました。
Jobsの口コミ
料金もわりと安くて対応も丁寧で最初に自分で退職の意思を会社に伝えたら引き継ぎをしてからと言われて3か月位かかりそうでしたが代行を依頼したら2週間程度で退職できて驚いています。またネットの評判よりも対応は良いと感じました。
安心して辞めれるおすすめの退職代行サービス3選(まとめ)
退職代行サービスを利用すれば、条件によって実質引き継ぎなしで会社を辞められます。ただし会社とトラブルになる可能性も0とはいえないため、あなたの退職を安心して任せられる退職代行を選ぶべきといえるでしょう。
最後に退職代行マイスターおすすめ安心して辞められるサービスをいくつかご紹介しますので、引き継ぎしないで辞めたい・引き継ぎ関連のトラブルが心配という方ははぜひ参考にしてみてください。
サービス名 | 運営元 | 料金 |
---|---|---|
退職代行ニチロー | 労働組合 | 28,000円 |
退職代行SARABA | 労働組合 | 24,000円 |
退職代行ガーディアン | 労働組合 | 29,800円 |
退職代行ニチロー

料金 | 〇 28,000円(追加料金なし) |
---|---|
交渉 | 〇 労働組合なので交渉可能 |
即日対応 | 〇 24時間対応、クレジット払い可 |
相談方法 | 〇 LINE、電話、メール |
口コミ | △ 新しいサービスのため口コミが少ない |
サポート力(スタッフの対応) | 〇 他の退職代行と比べて1番親切・丁寧 |
支払い方法 | 〇 クレジットカード/銀行振込 |
転職支援 | × |
退職代行ニチロ―は、モノマネ芸人のニッチローさんがイメージキャラクターの退職代行サービスです。労働組合運営のため会社と交渉できるのはもちろん、顧問には弁護士・社労士・税理士を迎えています。法の御三家がバックについている、そのサポート力は退職代行の中でもピカイチ。引き継ぎに関する相談やトラブル対応も安心して任せられるでしょう。
万全のサポート体制ながら料金は28,000円とコスパに優れ、万一の時の全額返金保証つき。引き継ぎに関する安心感×お財布のバランスが良いサービスとなっています。
運営元 | 日本労働調査組合 |
代表者名 | 安達雄也 |
所在地 | 東京都足立区千住1丁目4-1 東京芸術センター10階 |
顧問 | 弁護士、社労士、税理士 |
退職代行SARABA

料金 | 〇 24,000円(追加料金なし) |
---|---|
交渉 | 〇 労働組合なので交渉可能 |
即日対応 | 〇 24時間対応、クレジット払い可 |
相談方法 | 〇 LINE、電話、メール |
口コミ | 〇 利用者が多く口コミも多い |
サポート力(スタッフの対応) | △ 機械的な対応 |
支払い方法 | 〇 クレジットカード |
転職支援 | 〇 |
退職代行SARABAは「労働組合SARABAユニオン」が運営する退職代行サービスです。その名のとおり労働組合運営の退職代行であり、会社と交渉が可能。労働問題にも強いため、万一引き継ぎで揉めた時にもしっかり対応してくれることでしょう。
またこちらは人材紹介会社と提携していて、退職後は転職サポートを無料で受けられるというメリットも。きちんと引き継ぎして辞めた後に転職活動スタートという方に特におすすめのサービスです。
運営団体 | 退職代行SARABAユニオン |
代表者名 | 岡本大輝 |
住所 | ー |
顧問 | ー |
退職代行ガーディアン

料金 | △ 29,800円(追加料金なし) |
---|---|
交渉 | 〇 労働組合なので交渉可能 |
即日対応 | 〇 24時間対応、クレジット払い可 |
相談方法 | 〇 LINE、電話、メール |
口コミ | 〇 利用者が多く口コミも多い |
サポート力(スタッフの対応) | △ 機械的な対応 |
支払い方法 | 〇 クレジットカード |
転職支援 | × |
退職代行ガーディアンは東京労働経済組合(TRK)が運営する、東京都労働委員会認証の退職代行サービスです。設立1999年~さまざまな労働紛争を解決してきた実績があり、引き継ぎに関するトラブルもお手の物。実積重視の方でも安心して任せられるでしょう。
ホームページには引き継ぎに関する事例も掲載されていて、引き継ぎに不安を覚えている方でも依頼しやすくなっています。
運営団体 | 東京労働経済組合 |
代表者名 | 長谷川義人 |
住所 | 〒114-0002 東京都北区王子4-24-11 IKビル501 |
電話番号 | 03-6903-3278 |