看護師は何かと大変な職種ですが、仕事ではなく人間関係で疲れてしまうことも多いですよね。とはいえコミュニケーションなしでは働けませんし、あなたも「退職」の2文字が浮かんでいるのではないでしょうか。そこで今回は看護師の人間関係に疲れてしまった方へ、同じ悩みを抱えるTwitterの声や上手に辞める方法を解説したいと思います。

離職理由でも人間関係はTOP5

2010年8月~2011年1月までの厚生労働省の調査によると、看護師の離職理由の第5位は人間関係によるものでした。Twitterにたくさんの声があったように、やはり職場の人で悩む看護師は多いです。人間関係が原因で「辞めたい」と思っているのは、あなただけではないということですね。
人間関係で悩む看護師は非常に多い
同期や医師、先輩など、どの職場と変わりない人間関係に思えますが、患者さんやその親族など、看護師さんが受ける人間関係のストレスは多岐に及びます。
よく「看護師は人間関係が劣悪」と言われるように、実はあなたと同じ悩みを抱える人はたくさんいるのです。ここではTwitterなども参考に、職場の人間関係で悩む看護師の現状をチェックしていきましょう。
同期によるストレス
同期と言えども、必ずしも仲良くなれるとは限りません。同期だからこそ自分と比べてしまったり、嫌なところが目に付いてしまうなんてこともあります。
忙しいと十分な交流もできないできず、そうこうしている内に同期との溝が深くなってしまう人も少なくありません。
医師の態度によるストレス
確かに患者さんを診療するのは医師ですが、それを笠に着て威張っている医師もいます。ドラマにあるように医師と看護師が仲良く働く職場は、実際そんな多くはありません。
お局さんからのストレス
看護師の上司、特に”お局さん”に悩まされている人は多いはず。縦型社会の中ではお局さんに盾突くことは難しく、日々耐えるしかないのが看護師業界の現実です。
特に夜勤や教育期間など、苦手なお局さんから逃げられない状況が多いのも問題となっています。
患者さんからのストレス
お世話をする対象である患者さんからのストレスも、日々多くの看護師を悩ませています。病気のためと目をつむれることばかりでなく、意図的に心無い言葉を投げかけらる・こき使われるといったことも度々あるようです。
本来感謝されるべきにも関わらず、真逆のことをされてしまい辛い思いをする看護師もたくさんいるんですね。
すぐに辞めるべき人間関係の状況
人間関係に疲れて辞める看護師は多いですが、金銭面やキャリアを考えると「辞めて良いのかな?」と悩んでしまうのではないでしょうか。そんなあなたのために、ここでは退職すべきかの見極め方を伝授したいと思います。
- 職場に味方がいない
- 上司からパワハラを受けている
職場に味方がいない
院内において健全なコミュニケーションがとれない場合も、あなたを苦しめる原因となります。人間関係が悪いと言っても、一部においてならいい話ですが、職場に全く味方がいないと、逃げ道もなくただただ辛い空間になってしまいます。
一度そういった環境になってしまうと、改善することはまずありません。思い切って辞めて環境を変えてしまうのが、一番の解決方法になります。
上司からパワハラを受けている
上司からのパワハラは近年、問題になることが多いですが、パワハラを受けている場合は、すぐに辞めるべきです。
パワハラが横行している職場では、それ自体、文化のような形になっていて、先輩から後輩へ引き継がれ、それが良しとなっている環境になってしまっています。
「いつかは楽になる・・・」と耐えていても、改善されることはまずありません。そうやってパワハラに慣れてしまった人が残っているから、今の環境ができてしまっているのです。
人間関係が辛すぎて辞めたい人のための対策
人間関係が劣悪な環境が改善されることは中々ありません、難しいかもしれませんが、自分から行動して環境を変えていくしか救いがありません。
簡単に今すぐにでも改善できる方法が3つあります。
- 退職する
- 病棟を異動・配置転換を希望する
- 休職する
その1・退職する
一番手っ取り早いのが、退職してしまうことです。しかし、そこまで簡単なことではないのはわかっています。実際、悩んでいても、すぐに職場を辞めるなんてできないと思います。
そこでおすすめなのが、「退職代行サービス」を使うことです。そもそも退職自体「してはいけない」ものではなく、労働者の権利でもあるので、絶対に退職できないということはありません。
退職代行サービスでは、自分の代わりに退職代行業者が退職の旨を職場に伝えてくれます。自分では言い出しづらい退職の話も代行してもらう事でスムーズに進みます。
デメリットとしては、やはり病院側には悪評が回ることでしょう。今後、その病院の人と関わることが難しくなってしまうので、利用は慎重に考えましょう。
その2・病棟を異動・配置転換を希望する
退職が難しい。まだ看護師は続けたい。という方は配置転換を希望しましょう。師長さんに頼めば異動を検討してくれるので、退職よりかはハードルが低いはずです。
師長さん側からしても、病院を辞められてしまうより、病棟の異動で人が減らないのなら、むしろこちらの方がすんなり通り場合があります。人間関係を0から構築するなど、転職時とあまり変わらないので、まずは配置転換を希望してみてはいかがでしょうか?
その3・休職する
福利厚生の一環として「休職制度」を設けている病院が多いです。休職する理由で最も多いのが「メンタルヘルス不調」など精神的な不調によるものがほとんどなので、人間関係に疲れ切ってしまったら、この休職制度を利用してみるのもありです。
休職中のお給料などは半分支給や、有給の利用も可能なので、金銭面で困ることはまずないです。ただし休職期間は設けられているので、延長はできません。
長期で休みを貰って、後に退職するという流れも少なくないので、辞めるまでのワンクッションとして休職制度も使ってみるといいでしょう。
無理しないこと!上手に辞めて対人ストレスとサヨナラしましょう!
あなたの他にも人間関係で悩む看護師はたくさんいて、実際それが原因で退職する人がかなりの割合に上ると分かりましたね。確かに辞めない方がいいケースもありますが、無理して身体を壊しては元も子もありません。自分のことを最優先に、上手に看護師業界の人間関係を切り抜けてくださいね。